第36回中丹文化芸術祭「中丹写真展」入賞作品  

 ◎審査員 椎﨑義之(写真家)総評
 

今年こそはと、大勢の方が見守る中、僕にとっては初めての公開審査となりました。
参加して頂いた皆さんと実際にお会いし、お互い写真の話ができることは、このご時世何にも変え難いものだと改めて感じました。

審査は力作ばかり、難航しました。どういうことを表現したいのか、訴えたいのかを紐解くように作品と向き合います。
光を読みながら上手く捉えているものや、独自の感性で表現されているものなどが選ばれました。
応募作品は非常に完成度が高くて甲乙付けがたく、そこでは少しの拘りが大きな結果の違いとなってきます。
作品のどういうところが良くて(伝わって)どこが足りない(伝わらない)か。
被写体の良さを見極めれているか(散漫になっていないか)、自分の伝えたい事を自分で認識できているか。
撮影技術だけでなく、誰もが良いと思うだろうでなく、自分が本当に何を表現したいかを改めて、時に考え、再認識する事が停滞ではなく前進するきっかけになると思います。僕は今年で審査は終了となりますが来年からは、新しい審査員が新しい目で皆さんの作品を見ます。中丹写真展がより盛会に、皆さんの写真撮影がより実りあるように祈ってます。
3年間本当にありがとうございました。


◎初心者部門
 奨励賞 
学び舎
水島菜那(舞鶴市)

 被写体に特徴はないことで、誰もが昔通った校舎(同じような形の校舎なので皆のイメージが近い)を思い出し、光が漏れる様子や少し色をおさえた仕上がりなどがさらに懐かしさを強くさせ、ノスタルジーを感じる雰囲気のある作品になりました。まさに記憶の中の「学び舎」です。

  奨励賞
寄り添い
藤田 葵(舞鶴市)

 被写体にぐっと近づいたことで臨場感あふれる構図になりました。また光の捉え方やそれに合う明るさも良く、前後をぼかすことや、水の動きを流すことなど色んなことに気を配られ完成度の高い作品に仕上がっています。

  奨励賞  
Dancing With Water
菊地孝雄(舞鶴市)

 動く被写体はシャッターチャンスを逃しやすいですが、非常に良いタイミングで速いシャッター速度の選択も良く、瞬間的な表情や水の動きを捉えることができています。非常に躍動感のある、元気をもらえる作品です。

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