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第36回中丹文化芸術祭
「短歌・俳句・川柳公募2022」入賞作品
短歌部門
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知事賞
朝食に付きしおしぼりの温かさ今日退院のわが手を包む
綾部市 河北 幸代
実行委員長賞
なにが良いたずねられたら花柄の大きな傘と言おうか嫁に
綾部市 林 孝子
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優秀賞「一」
今日よりは明日と歩数を増やしゆく再び友と歩く日のため
綾部市 近江 瑞子
家族ある暮らし懐かし独り居の夕餉はテレビの音量上げて
綾部市 村上 國枝
小さき背にランドセル揺らし帰り来る少女の一日あれこれ詰めて
綾部市 富本 澄子
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優秀賞「二」
入籍の報告のみの子の結婚日づけくっきり日記に留む
舞鶴市 瀬野 幸子
湾内に汽笛の満ちて別れ告ぐ「しらせ」の巨艦旅立ちの朝
舞鶴市 田端 みつ子
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秀作「一」
窓の外に呼ばれたような気配して見上ぐる空の月と眼が合う
福知山市 荻野 道子
青田波さわさわそよぐ里山に悠悠と舞ふコフノトリ二羽
綾部市 村上 冨佐江
白南風がカーテン揺らすふはりふは食後の吾れを昼寝に誘ふ
綾部市 本田 須美子
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秀作「二」
池水の波紋はゆっくり広がりて泣き面の子を双手にすくう
舞鶴市 田中 昭子
じゃが芋の芽の出できたり朝の陽にさみどり光る風にゆれつつ
綾部市 長岡 みつゑ
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入選「一」
小さき手甲蚕まつりのなつかしきグンゼの小橋に並ぶ写真は
綾部市 高倉 暉世子
舅姑も夫も知らざり八十歳(はちじふ)となりてひとりに畑守る日々は
綾部市 井田 美洋子
散歩道行く先々に止まりおりガイド楽しむシオカラトンボ
福知山市 山本 淳
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入選「二」
母と待つ石油ストーブ赤あかとデイのお迎え四年目の朝
舞鶴市 中田 ひろ子
黒豆がちょんちょんちょんと芽生えきて四分音符の背比べのごと
綾部市 村上 とみ子
蕗を摘みトマトの腋芽欠き取りつゆび先染めて里山に住まう
綾部市 稲葉 和恵
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選者特選賞「一」
井田 眞理子 選
入籍の報告のみの子の結婚日づけくっきり日記に留む
舞鶴市 瀬野 幸子
四方 照代 選
舅姑も夫も知らざり八十歳(はちじふ)となりてひとりに畑守る日々は
綾部市 井田 美洋子
杉浦 郁子 選
朝食に付きしおしぼりの温かさ今日退院のわが手を包む
綾部市 河北 幸代
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選者特選賞「二」
田中 悦子 選
窓の外に呼ばれたような気配して見上ぐる空の月と眼が合う
福知山市 荻野 道子
馬場 眞由美 選
湾内に汽笛の満ちて別れ告ぐ「しらせ」の巨艦旅立ちの朝
舞鶴市 田端 みつ子
早川 禮子 選
なにが良いたずねられたら花柄の大きな傘と言おうか嫁に
綾部市 林 孝子
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選者特選賞「三」
松下 二三夫 選
小さき手甲蚕まつりのなつかしきグンゼの小橋に並ぶ写真は
綾部市 高倉 暉世子
安田 美智子 選
入籍の報告のみの子の結婚日づけくっきり日記に留む
舞鶴市 瀬野 幸子
吉見 謙治 選
今日よりは明日と歩数を増やしゆく再び友と歩く日のため
綾部市 近江 瑞子
俳句部門
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知事賞
一枚がゆれて千枚青田波
舞鶴市 瀬野 尚志
実行委員長賞
山あいの水を分け合い田水張る
綾部市 横山 美和子
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優秀賞「一」
表門開け剪定の始まりぬ
福知山市 塩見 瑞代
雲海の静寂にひびく寺の鐘
綾部市 藤 聖子
晩学の一知一忘山笑ふ
福知山市 𠮷本 加代子
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優秀賞「二」
二つ目の駅はコスモス縄電車
福知山市 有本 六
正座して僧の背扇ぐ団扇かな
舞鶴市 松本 実千枝
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秀作「一」
寄せ書きのボール握りて卒業す
綾部市 太田 由美
直会の窓開け放ち河鹿笛
舞鶴市 小原 芙美子
海の風すこしおくれて貝風鈴
福知山市 古旗 みさき
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秀作「二」
いいことの無くてひと日へ水を打つ
綾部市 岩波 信子
海へ出て海より美しき夏の蝶
舞鶴市 土肥 たか子
蝌蚪生るる限界集落水旨し
綾部市 塩尻 幸子
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秀作「三」
朝蝉の声をひとつに始まれり
舞鶴市 苳 羊右子
白靴の夫さつそうと退院す
綾部市 入澤 久美子
竹皮を脱ぎ少年の夢真っ直ぐに
福知山市 松尾 心月
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入選「一」
屋根こゆる竹切り出して天道花
舞鶴市 瀬野 尚志
草の上忘れ物めく蛇の衣
綾部市 安村 小千代
万緑や産声あぐる子の拳
綾部市 太田 由美
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入選「二」
藩校の藩主の小部屋新樹光
福知山市 足立 綾子
初めての句は褒められてソーダ水
福知山市 芦田 美幸
稲刈機通し渋滞解かれたり
福知山市 前﨑 とし江
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入選「三」
若鮎の鱗(うろくず)ひかる早瀬かな
舞鶴市 𠮷田 裕志
夏立つや弛みほどよき舫ひ綱
舞鶴市 浅奥 尚司
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入選「四」
海見ゆる席に移りてソーダ水
舞鶴市 東 祥恵
燕の巣家賃滞納八年目
綾部市 片岡 幸子
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選者特選賞「一」
安達 あき子 選
やわやわと酔うて花見の八十路づれ
綾部市 大槻 武揚
飯田 尚子 選
海の風すこしおくれて貝風鈴
福知山市 古旗 みさき
岩木 茂 選
雲海の静寂にひびく寺の鐘
綾部市 藤 聖子
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選者特選賞「二」
大槻 祐二 選
晩学の一知一忘山笑ふ
福知山市 𠮷本 加代子
衣川 善一 選
鎌にぎる移住の人や漆掻
福知山市 古旗 みさき
小竹 且正 選
就農を決めし夫婦の日焼顔
福知山市 河野 正一
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選者特選賞「三」
佐藤 節子 選
スライダー古稀挑戦の大南風
舞鶴市 佐藤 雅子
塩見 蛙子 選
二つ目の駅はコスモス縄電車
福知山市 有本 六
四方 禎治 選
一枚がゆれて千枚青田波
舞鶴市 瀬野 尚志
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選者特選賞「四」
田中 佐知子 選
表門開け剪定の始まりぬ
福知山市 塩見 瑞代
福井 久生 選
山あいの水を分け合い田水張る
綾部市 横山 美和子
山下 朝香 選
梅漬けに母嫁入りの古き壺
綾部市 大槻 武揚
川柳部門
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知事賞
ひと呼吸いれて風向き青にする
福知山市 細見 玲子
実行委員長賞
我が人生ムダなページが少しある
綾部市 伊治 典子
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優秀賞「一」
ひと言が添え木となって出る一歩
福知山市 秋山 惠美子
穏やかに枯れて花野の土になる
舞鶴市 長谷川 かつこ
ぬくもりは心を変える魔法だね
綾部市 寒河江 明美
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優秀賞「二」
揺れながら大きく伸びてゆく若樹
福知山市 細谷 美代子
空一枚咲かす花火の私語を聞く
福知山市 山口 栄子
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秀作「一」
ハンドバックよ昔は恋も入れたのに
福知山市 小橋 美絵
膨らんだ夢に向かって帆を上げる
福知山市 足立 和子
繋がりは素朴で太い木綿糸
福知山市 北山 和美
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秀作「二」
惑星に住んで命の水守る
福知山市 田中 百合子
切なさや石ころチョンと蹴ってみる
福知山市 佐藤 新子
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入選「一」
マスクして目に物言わせ今を生く
福知山市 石坪 徹郎
陣取りの上手な雑草に負けました
福知山市 上山 加津代
ぬくもりを求めネットの海泳ぐ
福知山市 樋口 やよい
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入選「二」
大空に翔んでみようか青リンゴ
福知山市 横川 和子
八月九日松尾あつゆき読み想う
福知山市 根垣 万里子
膝に乗せ今日を話す子抱きしめる
福知山市 近藤 明美
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選者特選賞「一」
大槻 美代子 選
穏やかに枯れて花野の土になる
舞鶴市 長谷川 かつこ
木戸 利枝 選
空一枚咲かす花火の私語を聞く
福知山市 山口 栄子
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選者特選賞「二」
田辺 洋子 選
揺れながら大きく伸びてゆく若樹
福知山市 細谷 美代子
永峯 八重 選
ひと呼吸いれて風向き青にする
福知山市 細見 玲子
ヤング短歌部門
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特選
該当なし
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佳作
風が吹きあたり一面笑ってる黄色く染まるひまわり畑
綾部市 𠮷永 麗加
八月に頬をぬらした夕立で気合を入れろまだ終われない
舞鶴市 森本 悠人
照る太陽熱い熱いよと走る君キラリと光る君の横顔
舞鶴市 佐竹 めい
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入選
該当なし
ヤング俳句部門
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特選
桜咲き慣れない制服皆同じ
福知山市 橋本 麻奈
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佳作
グラウンド球追ふ球児汗光る
綾部市 桑木 維真
夏祭り三年ぶりの大はしゃぎ
福知山市 田中 美紅
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入選「一」
青色に飛び込んでいく夏休み
綾部市 原 紫玲
夏の夜川辺を見れば光あり
福知山市 坂本 愛海
せーのーでまつかなスイカ種飛ばし
福知山市 向井 なな
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入選「二」
金魚達私の恋もゆらしてく
福知山市 西田 美優
会議する輪の中心は扇風機
福知山市 大﨑 葵
ヤング川柳部門
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特選
該当なし
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佳作
上見れば空に広がる虹色の花
舞鶴市 梅田 侑愛
梅雨の時期ひびく雨音かさの群れ
舞鶴市 加賀屋 太一
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入選
三十度温暖化進む六月の昼
舞鶴市 藤原 愛花