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綾部市中央公民館

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中丹文化会館2026年[新春号]チラシ

第39回中丹文化芸術祭
「短歌・俳句・川柳公募2025」入賞作品

短歌部門

  • 知事賞

    用のなき物にかこまれ暮らす老いされど売る物ないと断る

    舞鶴市 鯵本 ミツ子

    実行委員長賞

    わが余生まだ十年もあるという九十一歳十年日記買う

    福知山市 有本 六

  • 優秀賞

    面会で「よう似とるけど」と母笑い二人で笑う ほんとのです

    福知山市 中嶋 博子

    命日はあなたの好物豆ごはん大きなおむすび二つ供へり

    綾部市 塩見 あや子

    鈴の音の近づき来れば庭に出て少年の配る新聞を受く

    綾部市 近江 瑞子

    宝くじの売出し見付けし百二歳衣服整へスーパーに向かふ

    綾部市 佐古田 美代子

    受け取りのサインする間も唸りゐる宅配人の空調服は

    綾部市 河北 幸代

  • 秀作

    川沿ひに飛び交ふホタル見に行きて九時の電車の赤赤と過ぐ

    綾部市 辻󠄀本 千賀子

    荒れし畑米騒動に水張られ今朝は蛙の合唱を聞く

    綾部市 村上 國枝

    三姉妹揃いて母と声合わせランチルームに響く「ふるさと」

    福知山市 樋口 やよい

    電話器の横に張られしポスターは「詐欺に注意」の孫の気づかい

    綾部市 梅原 明子

    亡き父の思い伏したる大陸の水筒の光にぶき八十年

    綾部市 永井 祐子

    作る無き棚田の水の細ぼそと畔道伝ひて音の無かりし

    綾部市 大貝 泰子

  • 入選「一」

    土さはる心やすらぐ不思議さよ四季に合はせて命養ふ

    綾部市 北川 勝行

    散る花を舞ひ上げながらすれ違ふ亡父の通ひき施設の車

    綾部市 松本 暁

    全面を赤に取られてオセロのやういつ置けるかな雨の青色

    綾部市 坂根 悦子

    山間の静まりかえる真夏日を芒揺らして「あやバス」がゆく

    綾部市 富本 澄子

  • 入選「二」

    新しい靴をはかずに逝った夫大きな靴で初雪を踏む

    綾部市 前田 道子

    盲人の施設訪ねて帰路につく丹後の海の青さ目にしむ

    綾部市 前田 道子

    戦没の海辺・山辺に「父さん」と声をかぎりの比島の慰霊

    舞鶴市 鯵本 ミツ子

  • 選者特選賞「一」

    井田 眞理子 選

    三姉妹揃いて母と声合わせランチルームに響く「ふるさと」

    樋口 やよい

    四方 照代 選

    戦没の海辺・山辺に「父さん」と声をかぎりの比島の慰霊

    鯵本 ミツ子

    須原 京子 選

    用のなき物にかこまれ暮らす老いされど売る物ないと断る

    鯵本 ミツ子

  • 選者特選賞「二」

    玉川 滋子 選

    亡き父の思い伏したる大陸の水筒の光にぶき八十年

    永井 祐子

    早川 禮子 選

    面会で「よう似とるけど」と母笑い二人で笑う ほんとのです

    中嶋 博子

    藤田 流美子 選

    宝くじの売出し見付けし百二歳衣服整へスーパーに向かふ

    佐古田 美代子

    松下 二三夫 選

    全面を赤に取られてオセロのやういつ置けるかな雨の青色

    坂根 悦子

俳句部門

  • 知事賞

    鍬の柄に握りのへこみ秋耕す

    舞鶴市 瀬野 尚志

    実行委員長賞

    辛夷咲き村の時計が動き出す

    綾部市 長尾 淑子

  • 優秀賞

    畦に立ち米価談義の日焼顔

    福知山市 大江 弥生

    戦死者の何倍も生き夏巡る

    綾部市 齊藤 靖行

    戦なき山河は青く風薫る

    綾部市 村上 國枝

    秋高し百まではける靴を買ひ

    舞鶴市 東 祥恵

    指先まで静かに祈る終戦忌

    舞鶴市 𠮷田 裕志

  • 秀作「一」

    夜釣する海のどこやらスマホ鳴る

    福知山市 雲川 澪子

    ホイッスルの崩す円陣風光る

    舞鶴市 新庄 富美

    合歓咲くや静かに語る忠魂碑

    福知山市 大林 令呼

    神主の祝詞奏上汗しとど

    綾部市 太田 由美

  • 秀作「二」

    枯れすすき夕日の中の影となり

    綾部市 村上 嘉彦

    散る紅葉衣となるや野の地蔵

    舞鶴市 熊谷 節子

    けふからは未来へ飛翔燕の子

    福知山市 水巻 令子

  • 入選「一」

    流れ橋語り継ぐ村昭和の日

    綾部市 村上 美知子

    母の忌や畳を照らす盆の月

    綾部市 片岡 幸子

    くぎづけに児が視る先の蝸牛

    綾部市 岩波 信子

    風薫る夫の遺せし農事メモ

    福知山市 大槻 美徳子

  • 入選「二」

    渓流の風に忘れし夏疲れ

    福知山市 松山 牧子

    マンションの影映りこむ植田かな

    福知山市 井上 笑美

    白南風や上げ潮川を遡る

    舞鶴市 園部 テル

    一人居を迎へてくれし金魚かな

    福知山市 竹下 淑子

  • 選者特選賞「一」

    芦田 伊津子 選

    合歓咲くや静かに語る忠魂碑

    大林 令呼

    安達 あき子 選

    戦なき山河は青く風薫る

    村上 國枝

    飯田 尚子 選

    螢袋昨夜は狐の輿送り

    大瀧 和子

    大槻 祐二 選

    神主の祝詞奏上汗しとど

    太田 由美

  • 選者特選賞「二」

    小原 芙美子 選

    鍬の柄に握りのへこみ秋耕す

    瀬野 尚志

    上林 ふらと 選

    辛夷咲き村の時計が動き出す

    長尾 淑子

    小竹 且正 選

    戦なき山河は青く風薫る

    村上 國枝

    四方 由紀子 選

    辛夷咲き村の時計が動き出す

    長尾 淑子

  • 選者特選賞「三」

    杉森 大介 選

    ほうたるの十指の籠を灯しけり

    中谷 利子

    田中 富子 選

    きのう今日黙つてたべる冷奴

    竹下 淑子

    谷田 明日香 選

    指先まで静かに祈る終戦忌

    𠮷田 裕志

    山下 朝香 選

    バラ園と蚕の里を結ぶ糸

    足立 康代

川柳部門

  • 知事賞

    ご本人様のお申し出により、取り下げております

    実行委員長賞

    こだわりを捨てると遠い山見える

    福知山市 秋山 惠美子

  • 優秀賞

    清らかな雫が育つ母の海

    福知山市 小林 正登

    尖ることもうないひらかなで生きる

    舞鶴市 長谷川 かつこ

    ふんわりと川の流れに添うて見る

    綾部市 出野 君子

    意気込みを真っ赤に染める大落暉

    福知山市 細谷 美代子

    外泊の心にそっとべにを差す

    綾部市 塩見 美代子

  • 秀作

    何もかも許してまるい母の椅子

    福知山市 足立 和子

    戦争展見ている人の総入歯

    福知山市 小橋 美絵

    このおっと決めた私の自己責任

    福知山市 西山 真知子

    頑張ろう心の駅に夢を置く

    福知山市 飛田 きよ子

  • 入選

    山河駆け自然に抱かれ子は育つ

    福知山市 山段 敏明

    許してね認知の母にうその山

    福知山市 横川 和子

    日々感謝杖になったりなられたり

    福知山市 志馬 一二

    カーテンの奥にそれぞれドラマある

    綾部市 寒河江 明美

    胸を張る背中せなに憂いが見えぬよう

    綾部市 大井 重夫

  • 選者特選賞「一」

    荒田 直 選

    こだわりを捨てると遠い山見える

    秋山 惠美子

    大槻 美代子 選

    戦争展見ている人の総入歯

    小橋 美絵

    亀井 明 選

    ふんわりと川の流れに添うて見る

    出野 君子

  • 選者特選賞「二」

    木戸 利枝 選

    ご本人様のお申し出により、取り下げております

    永峯 八重 選

    意気込みを真っ赤に染める大落暉

    細谷 美代子

ヤング短歌部門

  • 特選

    該当なし

    佳作

    金魚すくいうまくいかずにふくれ顔浴衣の袖がそっと触れ合う

    福知山市 加茂 柚希

    進路決め期限が迫る受験生二つで迷う決め手はなんだ

    福知山市 朝倉 音桜

  • 入選

    あけぼのに姿は見えぬほととぎす静寂きはめけふのはじまる

    福知山市 小山 にじ香

    引退の笛が鳴り止むその瞬間笑顔の中で涙こぼれた

    福知山市 荻野 恋杏

ヤング俳句部門

  • 特選

    やり投げて雲を切りさく夏の空

    舞鶴市 佐藤 紗花

    風鈴が始めの合図本開く

    福知山市 吉田 茉生

    夏の雨色かわりゆく小路かな

    舞鶴市 西川 阿秀

  • 佳作

    紅葉散り純白の樹々林立す

    舞鶴市 金田 真絢

    夕焼けや二つ寄り添いまだ未満

    舞鶴市 樋口 静祈

    星を見る僕たちを見る天の川

    舞鶴市 宮越 柊羽

    あなたこそ誰かを照らす夏の星

    舞鶴市 加登 春衣

    未熟者僕はまだまだ青りんご

    舞鶴市 小山 悠太

  • 入選「一」

    夏休み自転車とばす部活動

    福知山市 米原 昂希

    友一人今日は欠席せみしぐれ

    福知山市 内藤 樹里

    ホタル飛ぶ光るとまるで星のよう

    福知山市 柴田 蓮

    見上げれば憂さも消去る揚花火

    福知山市 木場 莉央

    たくさんの笑顔あふれる夏祭り

    福知山市 高木 結星

  • 入選「二」

    手花火の尽きるあかりが闇に散る

    福知山市 上田 真緒

    日焼け止め分厚く塗って遊園地

    福知山市 衣川 悠那

    冬の波過ぎてく君の髪と声

    舞鶴市 林 歩花

    帰り道行く手を阻む青嵐

    舞鶴市 村上 紅音

    夏祭り思い浮かべて君誘う

    舞鶴市 梅田 凌輔

  • 入選「三」

    吹部の音響き渡った夏の空

    舞鶴市 柴谷 柚衣

    席替えでクーラー真上顔に水

    舞鶴市 立花 陸翔

    休まずにラケット握る夏休み

    舞鶴市 仲西 ことみ

    炎天下汗かく額ニキビかな

    舞鶴市 林 鼓次朗

    夏の夜明日の風のとおりみち

    舞鶴市 森谷 心咲

  • 入選「四」

    春一番新たな出会いと別れあり

    舞鶴市 岡野 直太朗

    炎天下ナインに届け大声援

    舞鶴市 馬場 祐輔

    帰り道ふと見上げれば冬の月

    舞鶴市 梅垣 志萌

    水鏡に光舞う夜は月涼し

    舞鶴市 戸川 京奏

    サングラス今日のコーデ似合ってる

    舞鶴市 坂根 舞

  • 入選「五」

    蝉時雨負けじと合奏楽譜追う

    舞鶴市 上吉川 芽生

    花火散る新たな恋よ早く来い

    舞鶴市 足立 康輔

    この場所で君とながめる夏の海

    舞鶴市 迫田 万尋

    浴衣揺れ笑顔あふれる夏祭り

    舞鶴市 池田 百花

    散歩道風に連れ添う花の雨

    舞鶴市 野瀬 千波

  • 入選「六」

    風鈴が揺れて知らせる南風

    舞鶴市 山下 早那

    炎天下目覚めの悪い朝七時

    舞鶴市 戸島 咲和

    傘忘れ急ぐ足元蝸牛

    舞鶴市 砂田 陸

    炎天下負けじと叫ぶ応援歌

    舞鶴市 岡田 真依

    鍋つつくきょうだいみんな同じ顔

    舞鶴市 政岡 美涼

ヤング川柳部門

  • 特選

    該当なし

    佳作

    該当なし

  • 入選

    深呼吸新たな一歩ふみだそう

    舞鶴市 櫻井 穏来

    優勝を目掛けて走る熱帯夜

    舞鶴市 山中 大慈

    すきとおる流るるなみだ最後かな

    舞鶴市 三浦 恒輝