ホール空き日状況

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※2025年10月1日現在

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綾部市中央公民館

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中丹文化会館2025年[夏・秋号]チラシ

第39回中丹文化芸術祭
中丹写真展入賞作品

審査員 竹下光士(写真家)総評

3年の任期最後の審査となりました。募集点数が大幅に減ったのは残念でしたが、内容的にはこれまでで最高のものでした。自然や伝統的歳時が豊富にある中丹ならではの写真に秀作が多く見られたのがよかったです。気になったのは、「スナップ」の応募作が少なかったことです。昨今は肖像権の問題などがあり、撮影のハードルが高くなってしまいましたが、人の繋がりがしっかりしているこのエリアなら、撮る側、撮られる側の信頼も築きやすそうで、もっとスナップ作品が撮られてもよいのにと思いました。風景系の写真では、やや定番化している点が気になりました。有名な撮影ポイントで見られるドラマチックな光景は、撮る側の気持ちを高揚させますが、審査する側としてはどこかで見たことがあるような印象であまり新鮮味を感じません。自然そのものが持つ造形や営みの不思議に目を向けてみてはどうでしょう。

一般部門

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知事賞

写真 知事賞「祭の主役」山口健治(綾部市)

「祭の主役」山口健治(綾部市)

デジタル写真特有の「ノイズ」が画面に散見されます。暗い画像を無理に明るくしたために発生したものと思われ、本来なら失敗作とすべきかもしれません。しかしそれを越えて被写体が持つ臨場感が画面からあふれ出ています。演者に化粧を施した人の「気持ち」までもが筆づかいからヒシヒシと伝わってきます。

「祭の主役」山口健治(綾部市)

写真 知事賞「祭の主役」山口健治(綾部市)

実行委員長賞

写真 実行委員長賞「氷紋」有本隆司(舞鶴市)

「氷紋」有本隆司(舞鶴市)

神秘的な薄氷の色彩と点在する茎周辺の淡い緑のまだら模様、それと残雪の白のコラボレーションがとても魅力的です。トーンの処理もうまく日本画をみているようです。風景を造形的に切り取ると広がりに欠ける写真になりがちですが、それを両立させたフレーミングが見事です。

「氷紋」有本隆司(舞鶴市)

写真 実行委員長賞「氷紋」有本隆司(舞鶴市)
写真 実行委員長賞「静かなる足音」梅原隆(綾部市)

「静かなる足音」梅原隆(綾部市)

立ち込める朝霧が斜光線を拡散させ、とても美しいトーンの写真に仕上がっています。おかげで本来なら逆光で真っ黒になる車両の丸いフォルムが浮かび上がり、ローカル線らしい朝景が完成しました。「静かなる足音」というタイトルも写真の内容に合っています。

「静かなる足音」梅原隆(綾部市)

写真 実行委員長賞「静かなる足音」梅原隆(綾部市)
写真 実行委員長賞「無常の塒」藤原泰男(舞鶴市)

「無常の塒」藤原泰男(舞鶴市)

真正面から撮ることで立体感や感傷的な情緒感を消し、いい意味での「客観性」を感じます。朽ちていくかやぶき屋根と夕空、ガラスに透けるかつての生活の跡、前景に咲く季節の花など、時間の経過とそれにまつわる物語を想像することでついつい写真のなかに引き込まれてしまいます。

「無常の塒」藤原泰男(舞鶴市)

写真 実行委員長賞「無常の塒」藤原泰男(舞鶴市)

奨励賞

写真 奨励賞「ふれあい」大塚弘文(綾部市)

「ふれあい」大塚弘文(綾部市)

2羽のコウノトリが舞台に立っているかのようなライティングのなかで浮かんでいます。双方ともにピントが目にあっており、タイトルにもあるように、お互いの関わり合いが感じられる作品になっています。写真にとって光がいかに重要かがわかる作品です。

「ふれあい」大塚弘文(綾部市)

写真 奨励賞「ふれあい」大塚弘文(綾部市)
写真 奨励賞「森のリフレクション」四方卓治(綾部市)

「森のリフレクション」四方卓治(綾部市)

車体の曲面によって歪んだ森の様子だけをアップで撮ることもできますが、あえて実景の杉林を多く見せることで、その対比効果が効いています。森に降り立った宇宙船のようにも見えます。おもしろい被写体はどこにでも転がっているという好例です。

「森のリフレクション」四方卓治(綾部市)

写真 奨励賞「森のリフレクション」四方卓治(綾部市)
写真 奨励賞「波紋」柴田仁実(綾部市)

「波紋」柴田仁実(綾部市)

波紋を撮ってはいますが、作者の意識は、それを超えて抽象絵画を描くような気持になっているのではないでしょうか? 空を映したであろうトルコブルーは、極端に彩度を上げることで画面のバランスが壊れる危険がありますが、作者はそれを見事にコントロールしています。

「波紋」柴田仁実(綾部市)

写真 奨励賞「波紋」柴田仁実(綾部市)
写真 奨励賞「冬怒濤」島本和美(舞鶴市)

「冬怒濤」島本和美(舞鶴市)

柱状節理で有名な「立岩」が被写体です。吹雪明けなのでしょうか、重たい雲と雪が付着した岩壁が印象的です。寄せる波の形状もしっかり見極めてシャッターを切っており、作者の撮影と現像の力量の高さを感じます。完成度の高い作品です。

「冬怒濤」島本和美(舞鶴市)

写真 奨励賞「冬怒濤」島本和美(舞鶴市)
写真 奨励賞「早朝の小樽駅前通」瀬野仁之(舞鶴市)

「早朝の小樽駅前通」瀬野仁之(舞鶴市)

白く表情のない空がたくさん入り、一見するとシロウトくさい写真に見えますが、よく見ると街には人も車も写っておらず、それに気が付くとドキッとしてしまいます。「普通にあるはずのものがない」、それだけで日常は非日常の光景になり、人を引き付ける力がうまれます。

「早朝の小樽駅前通」瀬野仁之(舞鶴市)

写真 奨励賞「早朝の小樽駅前通」瀬野仁之(舞鶴市)
写真 奨励賞「観世水の調べ」村上正哉(綾部市)

「観世水の調べ」村上正哉(綾部市)

タイトルから察すると、水面に写るさざ波の文様を「五線譜」に見立てているのだと思います。そこに蓮の花が音符となって浮かんでおり、実に美しいイメージです。見た目だけでもリズミカルで見応えのある写真ですが、タイトルのイメージを重ねることでさらに世界観が深くなりました。

「観世水の調べ」村上正哉(綾部市)

写真 奨励賞「観世水の調べ」村上正哉(綾部市)
写真 奨励賞「花のフィナーレ」安原伸次(舞鶴市)

「花のフィナーレ」安原伸次(舞鶴市)

散った桜の花びらが水に流される様子をスローシャッターで捉えたものです。よく見かける被写体ですが、岩の下流側にできた連続した渦の模様に惹かれます。視覚ではそれに気づきにくく、写真を撮りながら構図を作り上げたのではないかと想像します。その粘りが生んだ秀作です。

「花のフィナーレ」安原伸次(舞鶴市)

写真 奨励賞「花のフィナーレ」安原伸次(舞鶴市)

初心者部門

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奨励賞

写真 奨励賞「大きいくも」矢口心海(福知山市)

「大きいくも」矢口心海(福知山市)

画面の下に写る電柱一本が空の広さ、雲の大きさを物語っています。モノクロで仕上げたことも、見る人それぞれの空の色で想像することができ、写真から感じる物語性に膨らみが出ます。

「大きいくも」矢口心海(福知山市)

写真 奨励賞「大きいくも」矢口心海(福知山市)

中丹写真展委嘱作家出展作品

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写真 「雪稜」安達秀敏(綾部市)

「雪稜」安達秀敏(綾部市)

「雪稜」安達秀敏(綾部市)

写真 「雪稜」安達秀敏(綾部市)
写真 「森の宝石」大地洋次郎(福知山市)

「森の宝石」大地洋次郎(福知山市)

「森の宝石」大地洋次郎(福知山市)

写真 「森の宝石」大地洋次郎(福知山市)
写真 「君を想う」岡本晃一(綾部市)

「君を想う」岡本晃一(綾部市)

「君を想う」岡本晃一(綾部市)

写真 「君を想う」岡本晃一(綾部市)
写真 「波濤」村上正美(綾部市)

「波濤」村上正美(綾部市)

「波濤」村上正美(綾部市)

写真 「波濤」村上正美(綾部市)
写真 「残照」和久秀輝(綾部市)

「残照」和久秀輝(福知山市)

「残照」和久秀輝(福知山市)

写真 「残照」和久秀輝(福知山市)

審査員

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写真 「硫黄まみれの噴気孔」竹下光士

「硫黄まみれの噴気孔」竹下光士

「硫黄まみれの噴気孔」竹下光士

写真 「硫黄まみれの噴気孔」竹下光士